師いわく、私はすごくない
鍼の師匠と交わした会話の中には🐘印象的な言葉がいくつかありますが、一番強く記憶に残っているものは、
「わしは何もすごくない。鍼がすごいんや」
とおっしゃったこと。
鍼灸学校を卒業したばかりで、実を言うと🤔私もまだ鍼がそんなに効く…とは信じていなかった(正直すぎ?)頃でした。
師匠の治療を見学し、患者様がお帰りになった後
「先生、すごいですね」
と言った時に返されたお言葉でした。🐸
患者様の期待にきっちり治療で応えられることに私は「すごい」とそのまま感想を口にしてしまったのですが、
当時
不思議に思ったのは、師匠は特別な治療法も難しい理屈もなく、淡々と、簡単かつ基本的なセオリー通り鍼治療を進めて行かれるだけで…(スミマセン)…何で?と。きっと学校では教われない不思議な何かがあるんだ、と。
「先生なんでですか?」
「学校で習ったやろ~。何でかとか、わしゃ知るか。学者やないんや。自分もいらんこと考えてんと、もっと治療せ~」👆
スゴワザも、秘伝もなく、教科書通りで📘…思わず、スゴいなと。
⛳️
今、私は
患者様お一人お一人が、師匠だと思っています。
私のところでも、単純な基本治療の流れ、教科書に記されている通りに施術するだけですが
患者様の体の状態が変わるのがわかります。患者様に、まさに現れる鍼のスゴさを目の当たりにしています。そんなときは
「先生、すごいですね」と、患者さんに言って頂けるのですが、
患者様と一緒になって、私もついつい喜んでしまいますので
「鍼ってすごいなぁ」とかポロっと言ってしまいます。
「先生、自信持って下さいよ~」
私の手柄にしていいのかな?
鍼がすごいのですけど…
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