腎の治療を大切にする理由①

 

〜水の質を整える腎臓の働き〜

 


すでにご存知の事だと思いますが、

体の健康を維持するためには、腎臓の働きが大切です。

腎臓がどのような働きをしているかを考えたとき、まず思い浮かべるのは尿を作る働きです。

 


☆なぜ腎臓は尿を作るのでしょうか?

尿検査で調べればわかりますが、ナトリウム、尿酸、尿素クレアチニン…、時にはタンパクなどの成分が尿の中には含まれています。腎臓は体外にだすべき不要なものと過剰なものを尿として排出しています。f:id:sowaka06:20190926001256p:image
健康診断ではこうした尿の成分の増減に皆注目しがちです。しかし尿の成分中で一番注目すべきものは水分でしょう。

腎臓の働きによって、体の水分量と体液の濃度が調節されています。さらにこの調整により、体の温度と圧力が適正に保たれています。

温度、濃度、圧力によって体の細胞全ての働きが影響を受けるので、腎臓の水分コントロールは重要です。

 

☆細胞と水のかかわり

細胞は水と一体化して生きています。難しい表現になりますが、この状態のことを「細胞と組織は電気双極子である水分子の凝集場で成り立っている。」と言うこともできます。

f:id:sowaka06:20190926002118j:image「水分子の凝集場」とは劇場の舞台の様なものです。

 

劇場の舞台の上で、役者はドラマを演じ、オーケストラは楽器演奏をします。体においても同じく「水分子の凝集場」と言う舞台があって、いろいろな成分がミクロの世界のドラマをその上で繰り広げています。例えばそれが圧力で移動する、化学変化する、電気を流す。

 

そして劇場には舞台のコンディションを整える人がいて、より良い作品のためにアーティストを支えています。同じく腎臓も「水分子の凝集場」と言う舞台を整え、私達の細胞の営みを支えているのです。

 

腎臓と水、この二つが私達の健康を支えるために重要なものであると言う事と、

f:id:sowaka06:20190926001039g:imageお灸における「腎」の治療の大切さをご理解くだされば幸いです。

 

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参考文献

『生理学』医歯薬出版株式会社

『水の科学』神崎愷著R & Tブックス

『脳と心の量子論』治部眞里保江邦夫著  ブルーバックス

鍼灸学基礎編』東洋学術出版社